YWCAの就活の授業で、インストラクターから、Dress for SuccessというNPO団体が、バンクーバーでプロフェショナル・ウーメンズ・グループ・プログラムを提供していて、とても素晴らしいNPOだから、このサービスを一人でも多くの人に利用して欲しいと強く勧められた。

女性の自立と就職を助け、キャリアアップの相談、サポート、または就職面接の際のスーツを無償で提供するなど、いろいろなサービスを提供しているとのこと。

全てがドネーションなどによって運営されているため、提供されているものの品質が実際にどんなものなのかを確かめたくて、気に入らなかったらそのまま帰ってもいいとのことだったので、その提案を受け入れてみることにした。Nothing to lose!!!

実際に、その団体のオフィスについて、プロフェショナルな対応を受けた時、私のその考えは全く違っていたことに気がついた。入荷したばかりの新品のも多数提供していたようだ。

私のトータル・コーディネーションをしてくれた女性は、リタイヤーする前は大会社の人事部に勤めていたらしい。年を取っていたので少し心配だったけれど、その女性のコーディネーとしてくれた組み合わせはとてもお洒落で、ビックリした。それ以外に、化粧品、アクセ、靴、カバンまで、移民で求職中の女性というだけで、サービスの対象になるなんて、さすが北米は購買欲の高い国、買ったけれど一度も着なかった服などを、社会貢献の為にガンバっているNPOに寄付する確率は、かなり高めなのだ。

日本から帰国して、結婚前に着ていたスーツがどれ一つも着れなくなっていた私にとっては、嬉しいギフトだったことには間違いない。

インターナショナルな組織なので、海外に住んでいる人は自分の住んでいるエリアでも、このNPOが活動をしているかもしれない。興味があったらウェブや、ソーシャルメディアでチェックしてみるべき!

オリンピックも終わった3月初旬、バンクーバー市民は元の生活に戻っていった。

そして、私も本格的に就職活動に励むことにした。

「就活」= フルタイムでジョブ・ハンティングをする必要があるにもかかわらず、努力に対する結果がすぐには報われない、ガッカリしたり、フラストレーションがたまるのは”当たり前”なので、家族や友人などからの励まし、サポート、意識的に、ポジティブな環境に身を置くことは、ジョブハントの必須条件。

カナダでは移民の為に、いろんなJOB SEARCHのサポートが提供されている。ほとんどの場合は、失業保険対象者が多いが、中には失業保険を受給していない人へのサポートもある。

「門をたたきなさい。そうすれば、ドアは開かれる」 と聖書にあるように、、、どんなことも決めてかからず、まず問い合わせてみる。のをモットーにしている私は、そこから始めた。

通常、このような政府のサービスを受ける際のプロセスは以下の通り。

1、各プログラムの説明会、Information Sessionに参加し、そのプログラムが自分の求めているものかどうか、提供されているプログラムの内容を確認する。(約1時間)

2、Employment Counselor の連絡先を捜し、予約。(場合によっては数週間かかったりするので、早めに予約要)、そしてInterview (約1時間) があり、その結果、担当のカウンセラーの判断、推薦により、希望のプログラム先にカウンセラーが連絡をする。

3、プログラム直属のEmployment Counselorから、約1時間のインタビュー(Intake Interview)があり、それで双方の目的が一致すれば、そこからのスタートとなる。

私が選んだのは、女性対象のYWCAのFocus at Work というプログラム。そこのカウンセラーと対談した時、クライアントに対するサポート、ケアがしっかりしていたこと、マフィンとかコーヒーを無償で提供し、その上、成功就職率が95%と高かったので、そこに決めた。

カナダを離れて数年の私には、今のカナダの就職状況が分からない。それに、どう考えてみても、いろんなサポートが得られる中で、クラスメートと共に就活した方がいいに決まっている。建設的なアプローチなので、決断してから約1週間、ハイギアーで準備した。(通常は、約3週間~1カ月半くらいを要するらしい、、、)

こうして、私のジョブ・サーチが始まったのは、3月8日だった、、、。