昨年の春、父が植木市場で購入したブラックベリーの木が、実家のポット市場に仲間入りをした。

数年前のことだが、バンクーバーの郊外、バーナビー市にあった夫のタウンハウスの近に公園があり、そこで野生のブラックベリーを発見した。

8月も終わりに近づき、急にどうしてもジャムが作りたくなって、夫に頼んで2時間くらいかけて北米のアイスクリームのバケツ、おそらく4リッターかな?を2つ持って行き、それがいっぱいになるまでブラックベリーを積む作業にいそしんだ。

種があるのはもちろん知っていたけれど、朝食のパンケーキに使う、フルーツソースと一緒に食べたらおいしかったのを覚えていたので、そのまま食べても気にならない記憶しかなかった。その、”種の存在”がのちのち、ジャム作りの問題児になるとは全く考えもせずに、、、、じっくり煮込んだら当然種もやわらかくなるだろうなんて、甘~い考えでいた。

1時間くらいかけて弱火で煮込み、砂糖を入れて甘味を整えたあと、さっそくその種の問題に直面した。今考えてみれば、布でこして種を取り除く方法があるなどと、ネットで探せばすぐ分かることだったのだが、既に、はじめから全てのプロセスに時間をかかり過ぎていたので、頭も疲れ切っていた。

結果として、鍋ごと捨ててしまった。、、、、というとても悔しい思い出が背景があるがゆえ、去年は、その無念を晴らすため、今度は”日本”でジャム作りを試みた。

果物には”水が天敵”ということを知らなかった。実家のポット市場で、毎日スプリンクラーで水を浴びていたブラックベリーの木々の実は、見た目は熟しているように見えても甘味はまったくない。今まで食べたフルーツの中で一番酸っぱかった。

そして、あまりの酸っぱさに、虫さえよってこなかったくらいだ。

砂糖も中途半端でないくらいしっかり加えた。が、、、結局は、そのナチュラルな酸っぱさにはとても勝てず、また、その年も結局、半分以上を捨てることになった。

この時点で、ブラックベリージャムに対して、私の敗北が2年続いた。

今年は、スプリンクラーのある市場から土壌植えに変えるためのいいタイミングを、年始から待っていた。ガーデンの設計師の妹によれば、いつ土に植え替えても良いと言っていた。ただ、その面で私は全くの素人の私だし、ブラックベリーの木を買ってきた本人は父だから、一応、所持者の意見を仰ぐことにした。が、これが大失敗となった。

結局、父はいつも忙しくて、いつ訪ねても”まだ!”としか言わず、、、待ちくたびれて母と二人でポット市場から移動させた。その時点で母には”もう遅すぎる”と言われた。すごくよくない!でも、それでも遅くても移動させないよりはましだと思い、花が咲いてから裏庭に移動させた。

その後分かったのは、花が咲いて移動させると、実がなる花が散ってしまうので、最悪な動きをしたらしい。、、、敗北の予感がした。

また、逆境からのスタートか?

カナダでは、野生の果実らしく他の雑種の木々に絡まりながらしっかりと育っている。下ばかりを横に張ってしまうといけないので、ちょっと強引に?上に伸びるよう、支え木を付けた。

数週間後、その枝が横にも伸びるよう、支え木で四角い枠のサポートも付けてみた。それに、父のスイカ用の甘くなる肥料も、ちょっくら与えてみた。素人なりに、それなりにがんばってはみた。、、、が逆境スタートには勝てなかった。やっぱりまだ酸味が強い!。
もちろん、去年のとは比べ物にならないほど甘味は増したのだが、カナダで食べた完熟の甘さと比べると、気が遠くなるほど、甘さのレベルが違う。

ただし、自分では、ブラックベリーとの対戦については、今年は完敗ではなく、引き分けだと思っている。

来年もまだ日本にいるようだったら、またがんばってみたい。

今年の秋には、茎の短いところからばっさり枝を切って、来年には新しい枝が生えてくるよう処理をした。できれば、ホントに来年こそ、甘~いブラックベリーを作って、家族のみんなに、本当の味を知ってもらいたいと切に願う。

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